母親が順番待ちをしている特別養護老人ホームを実査した帰り6時ごろ到着。
「どちらかの帰りですか?」とマスター。
「入所待ちだった順番がそろそろ回ってくるかもしれないとのことで、特養を見てきたんですよ」
「いまどき入所費用月額いくらですか?」
「だいたい12万円ぐらいですね」
「やっぱり東京は高いですね。確かウチの場合(栃木?)は6万円ぐらいだったよな」と係りの者に話を向けるマスター。
「最初は6万円ぐらいだったけど、そのうち8万円ぐらいになったんじゃなかったかしら」と係りの者。
「費用のことはともかく、われわれもいずれはお世話になるかもしれないと思うと、いろいろ感じるとことがありますね」と返すと
「でもすでにここのお店に来ている段階で、特別養護老人寿司屋みたいなもんだから、変わらないんじゃないですか」とマスター。
確かに、このお店に来て、マスターと係りの者に何かと面倒を見てもらっている状況はそう言えるかもしれないと思っているところに
「空いてますか?」とお客様。
マスターも係りの者も反応しないので、「空いてます?たったの一名ですが・・・」とどこかで聞いたフレーズで念を押してくるが、誰かと思ったら、元イケメンのOさんである。最近、なぜかHさんやミッキーさんよりも同席する機会が多いのはどういうわけだろう。
「ええ、大丈夫ですよ、どうぞどうぞ」と係りの者に促されて、カウンター中ほどに着座する。「最初は瓶ビールですね」とOさんの好みを熟知している係りの者がてきぱきとグラス他を用意するが、その間、マスターとOさんは今週末の競馬場集合に関する打ち合わせをしている。
「・・・武蔵小杉経由だと・・・結構時間かかるかな・・・」などと話しながらビールを飲み出すが「あれっ、ビール冷えてないですね!」と係りの者に訴える。
「今日酒屋さんが冷えてないビール持ってきちゃったんで・・・」などと言い訳しながらOさんの席に来て、そっと手を撫でてあげると、それで気も収まったのかOさんは黙ってぬるいビールを飲み続け、マスターと競馬場集合に関する話を続ける。
そして「競馬場では、皆さん馬券買うときどうするんですか?」とOさん。
「Hさんなんかは券売機で買ったり、スマホで買ったりといろいろですが、私はスマホ持ってないんで券売機ですね。現地での動きは機敏ですよ。見ててください。お店での動きとは全く違いますから!」
「でも競馬場ではもちろんレースは見るんでしょうが、パドック行くとか皆さんどんな感じで過ごすんですか?」
「ミッキーさんなんかは飲んで途中から寝ちゃってますね。起きてる時はうるさいんですが、寝ててもうるさいんですよ。イビキで。でもミッキーさんらしくていいですね。」と今夜も主役はミッキーさんである。
今週末の競馬場は、ミッキーさんは一緒でないようだが、とうとう寿司竜の競馬に巻き込まれた競馬場デビューの元イケメンOさんの幸運を祈るばかりである。