計画運休、計画停電など、最近は事前に計画しての運用がはやっているが、寿司竜の場合は計画半休である。
19時過ぎに往訪したところ、シロアリ系の方が1名のみの布陣であるが、その方は今日半休とのことである。仕事が嫌になったので取ったらしいが、突然休んだのでは無く、計画的な半休なんですよと自分のまじめさをアピールしつつ、その半休の使い方を説明している。せっかく取った半休にわざわざマスターに会いに行かなくてもよいようなものだが、マスターを求めて神田のパチンコ屋さんに行ったのだ。本当にマスターを愛しているのである。
しかし、女性は歓迎だが男性は興味が無いマスターは、その方と会うのを避けるかように入れ違いで寿司竜に戻って来たので、その方は愛しい人に会うことができないまま、寂しくパチンコをやってからの来店である。居るかと思えば居ない、居ないと思えば居る、まるで箱に閉じ込められて、剣で串刺しにされてもいつのまにか抜け出して無事なあのマジシャンのようなマスターだ。
そして、その後はまたいつものように口(くち)マジシャンである。
●今年は和歌山から水なすは入らないで、ぼけなすばかり入るんですよ(と言って目の前のシロアリ系の方を見る)。
●相撲取り席取り(意味不明で煙を巻く)
●あの人は何人?キャベジン?(誰も聞いていない)
そうこうするうち、また別のお客様が一人でお見えになり、怪訝な顔をしてその口マジシャンの芸を見ている、マジックバーのような寿司竜である。