寿司竜日記 2024年2月26日(月)晴れ 人情寿司屋

三井記念美術館で鑑賞後5時過ぎの到着。私の到着後まもなくマスターの大好きな競馬にご縁のある元カブトムシ系のお客様、続いて能登半島のトラック野郎が来店される。このトラック野郎は輪島塗のバイクも運転するらしく、おとなしいお客さんが多い寿司竜では異色の方だ。

その方が元旦に被災したため、マスターがお見舞いとしてお寿司屋さんらしい魚介類を送ったことから、その御礼から会話が始まっている。

「いやあ、送っていただいたお魚、震災でまともなお魚が食べられなかったこともあって本当においしくいただきました。家族にも好評で東京でこんなに良い店を知っているなんて、素晴らしいと褒められました。本当にありがとうございました!」と感謝・感激の様子である。

マスターも柄にもなくうれしそうだ。

実は、このトラック野郎にお見舞いを送るとき、マスターから「何を送ったらいいですかね」と聞かれ、「やっぱり現金でしょう」と答えたのだが、マスターは、「自分は寿司屋なんでやっぱり寿司屋らしいお見舞いを」といって魚介類を送ったのだ。やはりそれが正解だったようだ。

贈る人、贈られる人の気持ちが通じ合っている。

元旦の震災は不幸なことではあるが、その余震として、東京の神田でしみじみとした人情が共鳴しているといってもよい。被災した方にはまだまだ厳しい時期が続いていることだろうが、ほんのり春の兆しを感じた寿司竜である。

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