寿司竜日記 2022年2月28日(月)晴れ 御三家

本日も開店まもなくの往訪である。マスターはのれん奥の厨房内で下準備、係の者はカウンター中央部のホワイトボードにメニューを記載中で、「今日は野菜の煮物あるの?」「あるよぉ」「いくら?」「400円!」などと、厨房内のマスターとやりとりしながら、仲むつまじく準備をしている。本当に仲が良さそうである。

ようやくホワイトボードに記載を終え、当方の来店に気づいてくれたので着座し一息ついていると、間もなくぐりんぐりんのMさんが颯爽と登場する。一番乗りでないのを悔しがりつつも、いつもと同じように熱燗を注文するが、前回と違って速やかにとっくりが出てきたので上機嫌である。

早い時間なので他にお客さんもなく、Mさんとの会話であるが、Mさんは秋田の出身なのでかねて知りたいと思っていた「昔秋田の旅館の朝食で食べた、塩をまぶしたような鮭の焼き魚」を何というのか聞いてみると、流石に秋田出身のことだけありご存じである。「ぼたっこ」というらしいだが、鮭といっても塩を食べているような感じで、ほんのひとかけらでご飯をいっぱい食べられる料理である。Mさんの若い頃はずいぶん食べたものかもしれないが、今はどうなのだろうか。

そして、次の話題はMさんと同年配の西郷輝彦である。もしイケメンのMさんが芸能界に進んでいれば西郷輝彦、舟木一夫、橋幸夫ら御三家に加え、四天王を形成したことは間違いないが、生憎Mさんは芸能界へは飛び込まず、ファッション小売りの大手企業に就職したのである。ファッション小売りの世界は若い女性が多いので、さぞもてもてでぐりんぐりんの嵐だったではないか。その会社の御三家どころかイケメンの星として燦然と輝いていたことだろう。

そうこうしていると寿司竜御三家のひとりHさんがお連れの方をつれて来店である。御三家の残りお二人のうち卑猥さんは今夜すでに予約が入っているが、寿司竜御三家最後の一人である大王は今どこにいるのであろうか。最近はすれ違いでなかなか会うことができないが、きっと会社でも●●の御三家と呼ばれているに違いない。

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