寿司竜日記 2022年11月21日(月)晴れ 寿司竜の母

今週も月曜日開店早々の往訪である。もちろんまだ誰も居ないので、マスターの近況確認から始まるのであるが、このところ毎週のように土曜日に宴会予約が入り、大変盛況とのことである。「土曜日も盛況では老後の資金が貯まりますね」と言うと「奉仕の精神で仕事してるんで、貯まるのは疲労だけですよ」と今夜もマスターは元気である。

そのように忙しいマスターであるが、今夜は何故か一枚の写真を見せてくれる。自分の母親だという。「厳しい人だった」とのことだが、このだらしない息子を一人前にしようと必死だったのだろう。以前聞いた話では競馬をやりたくで15歳にして上京したとのことだが、この話を聞くと、この厳しい母から逃れたかったのかもしれない。

それにしても、このお母さんはなかなかの美人である。見せてくれたのはかなり晩年の写真だが、坂本龍馬の愛人(妻?)のお龍に似ている。若い頃はさぞかわいらしかったことだろう。マスターのお父さんの写真を見たことは無いが、このようなかわいらしい女性をゲットしたことからみるとお父さんも良い男だったに違いない。

マスターも神田のジェームズノートンと言われてその2枚目振りはこの界隈では有名だが、この美しい(と想像されるお母さん)とその方をゲットしたお父さんから譲り受けたものなのだろう。ありがたいいことである(涙)。

そんな思いに浸る寿司竜であるが、ふと気づくと、奥にはそのマスターの田舎の友人のおそば屋さんや、金融に超詳しいインテリの方、そして今夜も言うに及ばない我らがHさん、そして最近は少し浮気気味で来店時刻が遅くなりがちの引きずりさんが美味しいお寿司をいただいている寿司竜である。

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