寿司竜日記 2023年7月27日(木)晴れ だるい一日

今夜は6時頃到着。奥に4人、手前に3人の予約席があり、カウンター中程に着座すると、「最近何となくだるいんですよね~。暑いせいかもしれないけど、やっぱりお客さんがシロアリばかりで緊張感がないからかなあ~。」などといきなりやる気の無いマスターの洗礼を受ける。

マスターにやる気を起こさせるには競馬の話題が必要なので、先日ユーチューブで見た話題を振る。

「先日、ユーチューブで”最強のG1単冠馬(中距離編)”という動画を見たんですよ。G1を1回しか勝っていない馬の中で最強はどの馬かと言う動画なんですが、1位はどの馬か解ります?ちなみに第5位から第2位まではイスラボニータ、メジロブライト、ステイゴールド、ナリタトップロードです。」などと話を向けると案の状、目が輝いてくる。

「さすがにそれだけじゃわからないけど、候補の馬を言ってくれれば解りますよ。」

「(いちいち候補を挙げるのも面倒なので)結論を言うとメイショウドトウですけどどう思います?」

「ああなるほどね。G1勝ったといっても宝塚記念だけね。いつもテイエムオペラオーの2着が多かったよね。」と、どのG1を勝ち、負けたG1の勝ち馬がどの馬だったのか、すぐ口から出てくる記憶の良さは抜群で、とてもだるいという感じは窺えない。やはりだるさは暑さのせいでは無いことは明かである。

そうこうするうちに連れの人事部長が到着したので、会話は一旦途切れ、マスターは他のお客さんの面倒を見る。

そんな一日であったが、この帰りの電車で、ほほえましい光景を見た。正面に外人の親子(父と娘)が座っていて、娘がおもちゃの櫛とはさみで父親に対して床屋さんのまねごとをし、ふと左後方を見ると奥さんであり母と思われる女性がにこやかにその光景を眺めている、その女性と視線が合ってしまったのだ。思わずこちらが微笑むと向こうもそれを感じて微笑み返してくれた。

もちろん何の縁もゆかりも無い日本を旅行中の外人さんだが、うだるような暑さの中、やはりそこに板前の笑顔とは違う一服の清涼剤をもらったような明るい気持ちになった。

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