歯医者の帰り、5時半ごろの到着。奥とカウンターにそれぞれ2席分の予約席がある。
係りの者は今夜も元気だ。すぐにおしぼりを持ってきて、今夜のお客さんの配置を説明してくれる。
「カウンターの席はHさんと、あの方、、、あの方の席なんですよ。何て言いましたっけね、、、何とか橋さん、、、数寄屋橋さんでしたっけ。」
体の動きは元気だが、頭の冴えは今一つなのか、なかなか名前が出てこない。何とか橋さんとは誰のことかと思っていると、身振り手振りからどうやら「浅●橋さん」のことを指しているらしい。なるほど浅●橋さんならば隣の席はHさんと決まっており、ようやく話が通じた。
それにしても、”浅●橋さん”と”数寄屋橋さん”では全然イメージが違う。
本人を知らないお客さんが、浅●橋さんと聞いて想定するイメージは、本人が現れても裏切らないかもしれないが、数寄屋橋さんと聞いていたら、本人が現れたときにそのギャップに驚くだろう。
浅●橋と数寄屋橋のイメージは、どちらが良い悪いはないが、寿司竜に合うお客さんのイメージは浅●橋だろうか、それとも数寄屋橋だろうか。
係りの者がお客さんを言い間違える原因は、やはり数寄屋橋が似合うお客さんであふれる寿司竜であってほしいという願いで頭がいっぱいだからかもしれない。