今夜は過去に仕事でご縁のあった二名を伴っての往訪である。もっと早く一献の予定であったが、その方の勤務先がコロナのため長く宴会自粛中であったことと、多忙のためためなかなか会うことができず、本当に久しぶりである。このように、これまで当然のように世間で行われていた一献がなかなかできない状況がもう半年以上続いている訳だが、世の中にはそういう人たちがたくさんいると思うと悲しい。
と入口付近に目をやると、まずWさんの来訪である。係りの者と何やら話をして、暫くして魚偏の漢字をいっぱい書いた紙袋をもって出て行ってしまったが、何でも今夜はお土産を持って帰るとのことである。そして次は、かのHさんと暴走族に造詣の深い方が一緒に来店である。激しく寿司竜の総裁の座を争っている二人が仲良く来店であるが、見慣れているとはいえほほえましい。世間ではこの半年間一度も会っていないという方が多い中、週に3回は会っている方々である。普通の家庭の夫婦以上に会っているこの関係はすごいものであるが、他人の分まで会ってあげているこの気持ちが嬉しい。そしてその次のお客様は、悶絶美人である。後輩を伴っての来店で、この方が居るので今夜が月曜日と分かる価値のある方である。その後輩もさぞうれしいことであろう。
話を戻すが、今夜は久しぶりの再会である。同行した二人に加えて、いつも見慣れた方々に囲まれ、頂いたおいしい奈良の日本酒をいただく。何の変哲もなさそうに見えて今となっては最高の贅沢な時間である。夢か現か幻か・・・・。