今夜は久しぶりに一人で往訪。早めの時刻だったのでまだどなたも居ないと予想していたが、すでに卑猥さんが一番奥に陣取り、連れの方を待っている。
連れの方がいらっしゃるまでの間、マスターと卑猥さんとの会話。
「寿司竜のルフィではなく本物のルフィはフィリピンに居るようだけど、フィリピンでどうなの?」とマスター。
「フィリピンは若い国で平均年齢なんか30歳ぐらいですよ。女性の地位も向上しつつあって、今の政権は評価されているらしいですよ。」と卑猥さん。
卑猥さん得意のフィリピンパブの女性から仕入れた情報なので、マスターは真偽を疑っているが、どうも本当らしい(その後調べてみるとフィリピンの平均年齢は24.2歳だった。若い。ちなみに日本は48.6歳)。
寿司竜で韓国通と言えばHさんだが、フィリピン通といえば卑猥さんということになる。浅草橋通の浅●橋さんと合わせて寿司竜はアジア系に強い情報網を持っているといえる。
その後卑猥さんのお連れの方が到着しようやくマスターと私との会話となるが、本日の話題は先日笑点の大喜利のレギュラーとなった春風亭一之輔のことである。うちの人事部長が数年前から目をつけていたらしい。
「マスター、今度笑点のレギュラーになった春風亭一之輔って知ってます?力量はどんなもんですか?」
「一之輔は知らないなあ。落語はなんと言っても文珍ですよ。本当に文珍はうまいよね。いつぞや、あまり落語には詳しくないという商社の勝者の方に文珍を薦めたら、勝者の方も文珍は面白いと言ってましたよ」
「落語を解る人は頭がいいですよね。そういう意味ではマスターもたいしたもんです。でも私なんかのレベルでも落語だと少しは面白いと思いますが、歌舞伎とか能になるとまったく解りませんね。マスターはどうですか?」
「私も歌舞伎とか能は解りませんよ。オー!ノー!!なんてね」
とまずますのだじゃれを吐いているところにこれも落語通の大王が到着。一応一之輔について聞いてみるが、大王も一之輔は知らないという。
それにしても今世間で飛ぶ鳥の勢いである落語家を、この寿司竜で落語好きの両巨頭が知らないというのはどういうことだろうか。マスターも大王も一之輔とは年代ギャップがあるのか。何しろ一之輔は45歳である、若い。
やはり、ここは数十年前から時間が止まった、世間とは別世界の桃源郷ということなのかもしれない。
※一之輔の出世振りを調べてみると次のようなデータがあった(何人抜きで真打ちとなったかのランキング)。一位の志ん朝とか小朝のすごさが改めて解る。