寿司竜日記 2025年9月17日(水)晴れ 胸の中のイケメン

今夜は年下の元同僚と6時に待ち合わせ。

到着するとすでに何組かのお客さんが談笑中で、マスターは忙しく働いている。「料理は今やりますんで少しお待ちくださいね。氷は今係りの者がやってますんで・・・」などと言っているところに、奥で”ガシャン”と音がする。どうやら、アイスペールを落としたのだ。ファミレスなら「失礼しました~~!!」と店内に響くように叫ぶところだが、まじめな係りの者はそれどころではなく、いそいで散らばった氷を集めているようだ。

「落とした氷を水で洗ってますんで」なととマスターが言っているうちにようやく係りの者が氷を持ってくると、氷の半分はいつものとおり少し霜がかかったような新鮮な状態だが、残りの半分は水でぬれたように透き通って見える。本当に落とした氷を水で洗って出しているのかもしれないが、係りの者ならそれも又よしである。

さて、今夜は少しお客さんが立て込んでいるうえに、連れが元同僚ということで、会話にマスターが割り込む隙がなく落ち着いてお酒を飲める。

その元同僚は年末ぐらいに自分のお店を開業する準備で忙しく充実した日々を送っているようだ。

「お店のロゴはどうするの?専門家に頼むと結構高いよね」などと聞くと

「今は生成AIでロゴ考えています」などといって、いくつかのロゴの候補を見せてくれるが、専門のイラストレーターが描いたと思われるようなものである。

本当に世の中進歩したものだ。「本当にAIってすごいよね」などと感心していると、「マスターの若い頃の画像も作れますよ」というので、つくってもらうとこんな感じであった。

係りの者に聞くと「私の知っている若い頃と違うかな」とのことだが、恋い焦がれていたころ大好きで大好きでたまらなかったイケメンのそこに板前はこんなものではなかったのだろう。やはりそれは係り者の胸の中にひそかにそして大切にしまわれているもので、AIなどに再現できるものではないのである。

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