寿司竜日記 2020年12月2日(水)雨

今夜は元部下にお祝いの品を届けた後18時過ぎの往訪であるが、一番奥には最近では珍しくヒYさんの席はなく、替わりに夏八木勲風のイケメン紳士とその連れの方が談笑している。聞くと、マスターのお嬢さんのご学友のお父様とのことである。ということは、もし父親の参観日があると、教室の後ろでこの二人が並んで授業を見ていたのかもしれないが、夏八木勲似のイケメンのお父さんと並ぶこの目の前のカウンター内に居るお父さんを見比べて、お嬢さんはどんな気持ちになっただろうか。恥ずかしい思いをしただろうか。いやそんなことはない。お父さんはここ寿司竜ではとても恥ずかしい存在であるが、本来ジェームズノートン似の良い男なので、むしろ「見て見て、私のお父さんかっこいいでしょ!」と心の中で自慢しながら授業を受けていたことだろう。絶対そうだ・・・きっとそうに違いない・・・そうであってほしい・・・と祈る。

そこに、最近足しげくお越しになるという、類似ヴィトンをお持ちのご夫妻が来店である。シロアリの素養があるとは言いながら、まだまだシロアリ会の会員になるには100年早いためマスターも気を使っている。前回来店時、最後に残ったイカの刺身一切れの取り合いで修羅場となったことから、今夜はイカの刺身を偶数切れ出すマスターの気の遣いようである。流石”そこに板前”。その気配りがひとごとながらうれしい。

だが今夜は飲みものの注文が日本酒である。小さなボトルであるが、最後の1杯をどちらがいただくのかで揉めはしないかと不安になる。お酒の残りが少なくなってきた。どきどき。

そうしたら「マスター!もう1本もらえる?」と追加の注文である。なぜかほっとする。この旦那さんは自称ピュアな性格とのことなので、いつまでここ寿司竜で耐えられるのか心配になるが、これからも仲睦ましげにお越しいただきたいものである。

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