寿司竜日記 2021年9月21日(火)晴れ

今夜は7時頃往訪したところほぼ満席である。手前から2番目の席にHさんが居て、その隣の一番手前の席につく。なかなか商売繁盛である。

前回に続いてHさんの隣になったので当然のようにWさんの話題になるが、最近忙しい理由を聞いてみると、半導体不足の中、自社の製品に必要な半導体を確保するのに東奔西走しているとのことである。半導体不足で自動車の納期が随分先になっているとの話を聞いたことがあるが、Wさんの残業にまで影響するとは、桃源郷のようでグローバルとは無縁と思われたここ寿司竜もやはりグローバル経済の一員であるのである。えらいもんだ。

しかし、そのWさん、残念なことに自分の持ち馬の権利を解約し、馬主としては引退したとのことである。我らが寿司竜の星TB号の後継馬であるR号の成績が今ひとつで、将来も見込み無しと素早く見切ったのかもしれないが、この判断の素早さはやはりシロアリのものではない。流石である。

流石であるが、Wさんの持ち馬は我々寿司竜のシロアリ軍団の持ち馬のようなもの、希望の星なのであり、それがなくなるのは本当に寂しく辛い。半導体問題が落ち着き、コロナが収まった暁には、また気が変わり、馬主に復帰してくれるだろうか。それを期待してしばらく寿司竜には来ていないWさんの復帰を待つことにしよう。

今日のマスターは、いつもと違って我関せずとばかり話しに入ってこないが、「お客さんが一杯で、珍しく口よりも手が動いているね」とHさんが褒める働き者のマスターの姿があるシルバーウイークの真っ最中の寿司竜であった。

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